音響室の工事を専門とされている会社からの依頼で天井高いっぱいの楽譜棚を製作し現地で取付てまいりました。

下は台輪と呼ばれる家具の基台となる部分。
室内の巾木と高さを合わせ見た目をよくしたり、直接家具に足の指先が当たらないようにする大事なパーツなのです。

台輪をセッティングしたら、その上に家具を配置。


搬入経路や天井高の関係で今回は上下左右各2分割ずつの4分割仕様。
分割しないで欲しいと言われることもあるのですが、分割しないと搬入の際に詰まってしまい設置予定の部屋まで運び入れられなかったり、搬入できても起こす際に天井につっかえてしまうことがあるので、どこでどのように分割するのかってことは非常に重要です。

壁固定する前に、まずは上下左右の正面小口をできる限りキレイに揃えて連結作業。
何てことないような作業ですが、こういった一つ一つの作業で技量の差が結構でるものです。
上下左右を連結できた状態で壁固定をして地震でも転倒しないようにします。

連結したビスを隠す方法はいくつかありますが、今回は近似色のビスキャップにて対応。

最後は天井との隙間にシリン(支輪)という部材を入れて隙間を無くしてしまいます。
予め用意していたシリンを電動鉋で厚みを削り、木工ボンドを塗って取り付ければ工事完了。

壁や天井、照明等々、まだまだ工事が残っている中で先行して家具の取付工事を行ったため、見栄えの良い写真はありませんが、今回の家具取付工事の大まかな流れは以上となります。
床や壁のレベル、さらに壁の下地が入っているビスが利く場所を確認しながら最適な箇所にビス固定をするため、簡単な作業ではありませんが、難しい作業を簡単そうにやってのけてこそ職人であり、家具屋の存在価値を発揮する場面。

どんな家具のご相談でもお気軽にお問い合わせくださいね!!

タイトル 楽譜収納棚
サイズ(mm) W3000*D315*H2590
構造 シナベニヤ&シナランバー(ベタ芯)
仕上げ
塗装 OSCL(染色ラッカー塗装)
値段 約480,000円(本体価格)
製作期間 受注後約3週間