前回の更新から、間が空いてしまいましたが
展示什器の製作の続きです。
この什器の製作の流れとしては
「本体の骨組みを組み上げてから、仕上げの化粧合板を貼っていく」
という流れになります。
前回は骨組みを組み、化粧板の下地の9mmベニヤを貼りつけ
4分割で骨組みを組んだので、それぞれを仮組みしてみるところ迄紹介しました。
仕上げは、天板部分はメラミン化粧板、側面の傾斜部分がポリエステル化粧合板で
仕上げます。
仕上げ材の説明として
メラミン化粧板とは、メラミン樹脂、フェノール樹脂をそれぞれ
印刷紙・クラフト紙に含浸させ乾燥させた含浸紙を何枚も重ね合わせて
高温(150℃)、高圧(約100kg/cm2)下で積層形成したプラスチック板。
メラミン樹脂は硬度が高く、耐熱、耐水、耐候、耐摩耗性があり
傷に強く焦げにくい特徴があるります。
ポリエステル化粧合板とは、一般的に「ポリ」「ポリ板」などと呼ばれており
化粧紙と合板等を貼り合わせた上にポリエステル樹脂を塗布し
フィルムをかけてロールで樹脂を延ばして硬化させたものです。
表面強度はメラミン化粧板には及びませんが、コストパフォーマンスに優れまています。
長々とした説明ですが、箭木木工所は、無垢の家具も扱いますが、基本この2つの化粧板を使った家具を
製作することを得意としています。
この2つの素材を使い分けることで、予算を押さえつつ、見た目もキレイで
耐久性がある家具の製作をしています。
ポリ化粧板を側板に貼りつけています。
少し大きめにカットした、ポリ板を貼り付けてから
はみ出した部分を削り落とします。
通常の状態にひっくり返し、このあと天板のメラミン化粧板を貼ります。
角はトメにして、ポリ板のベニヤ面が木口に出ないようにしています。
まだまだ、作業工程があるので今回はここらへんで
次回に続きます。。。
とりあえず今年の仕事もこのブログ更新で終わりです!
それでは、みなさま良いお年を!