こんにちは。京都美術工芸大学 木工科3年のKです。
今回は箭木木工所さんのインターンシップに参加させていただきました。
私は普段、学校では無垢の木を扱った刳り物や指物といったノミやカンナ等を使った伝統技法や手仕事について学んでいます。刳り物というのはノミなどで木を削り、カンナで仕上げてお皿などを作る技法で、指物は釘やねじを一切使わずに木と木を組み合わせて棚などを作る技法です。こういった技法には主に無垢の木が使われるため、ベニヤ板などの合板を扱ったことが無く、学校では生徒の安全の為機械をあまり使うことが無いので合板という素材と機会に実際に触れてみたいと思いこのインターンシップに参加しました。
まず、このインターンでは木箱の製作、機械をつかった材料の採寸と切断、出荷の為の梱包作業など、幅広い作業に携わらせていただきました。そして、最後に自由課題として私は色々な用途に使える多目的ラックの製作を行いました。
この自由課題ではせっかくなので合板をメインで使用し、使い方としては、小物入れ、ティッシュ箱の収納、足置き、肘置きを想定して作りました。合板という素材の扱いについてあまり詳しくはなかったため、ビスで留める時に板が動いてしまったり、機械で当てた後の毛羽立ちがなかなか取れなかったりと、素材の性質や自分が学んできたことが通用しない点などがあり、そういった部分に苦労しながら製作しました。
今回のインターシップで今まで自分が学んできた木工とは全く別の木工があると知れて、機械の扱いなども学ぶことが出来たので、とても良い経験になりました。また、木工に関して自分が何が好きでどういった仕事をしてのかについて明確に考えるきっかけにもなりました。
この5日間、大変お世話になりました。ありがとうございました。