河内の伝統産業を巡る
先日、商工会議所主催の「河内の伝統産業を巡る見学会」に参加してきました!!
広報(?)の木村です(^^;)
今回は、『河内ワイン』『三角ようじ』『天野酒』の製造をされている企業を巡りました。
「伝統」のイメージ
・格式がある
・歴史がある
・昔から受け継がれてきた技術や知識がある
・他にはない独自のもの
・古くから繁栄してきた
しかし、あまり良い言い方ではないかもしれないけれど、私の頭の中では古くから受け継がれてきた
素晴らしい技術はあるが、古き良きを求める一部の人以外にはその価値が認められない。
過去の商品が売りで、革新的ではないといった少しマイナスなイメージがあった。(申し訳ない(^^;))
果たして、そんな伝統産業が現代でどのようにして経営を維持しておられるのか興味がわき参加してみた。
各企業を巡り、会社の歴史や商品説明、現在の取り組みについてお話しを聞かせて頂きました。
なるほど、、、それぞれに、古い歴史をもっておられます。
酒造メーカーの西條合資会社さんに至っては300年!!という古い歴史の重みを感じ、只々、驚いてしまいました( ゚Д゚)
今の代表の方が第十代蔵主だそうです!当社でも三代目なので、そのご苦労を思えば十代目まで守り続けてこられた事が本当に素晴らしいと思います。
その歴史から見てもそのお酒が人々に愛されてきたんだろうなと感じました。
ただ、古いだけではなく長い間人々に愛される商品を造ってこられ、現在は地酒「天野酒」を通して
地元の環境を生かした地域貢献の取り組みもされ、地域を盛り立てていかれている姿にすごいなと思いました。
→環境を生かした杉玉づくりやホタルの飛び交う川原でのお食事会などイベントが盛りだくさんです♪
また、つまようじメーカーの㈱広栄社さんは「つまようじメーカー」から「オーラル・ケアの専門メーカー」として進化されています。
三角ようじのように古くからあるものを大切にしつつ、口腔内の勉強をしながら人間工学に基づいた新しいオーラル・ケア商品を造っておられて
一つ一つの商品への熱意と、ものづくりに対する愛情を感じました。
つまようじの歴史や世界のつまようじのコレクションを集めた「つまようじの展示室」は小さいながらも本当に勉強になりました。
河内ワインでは昼食をご馳走になりながら、何種類ものワインを堪能することができました。
食事に合わせて飲む順番やタイミングがあるのか、普段飲まない私でもおいしく飲むことができソムリエさんはすごいなと思いました。
フランス語で落語をされる奥様がいて、楽しい見学でした。河内ワインは商品そのものが素晴らしいなと思いました。
最近は梅酒にも力を入れておられて、またそれが美味しかったです。工場の近くに店舗があり、今後も販促活動に力を入れていかれることと思います。
3つの会社を巡って感じたのは、物の価値というのは作っていくものなんだなという事です。
いつでもすぐに手に入る物というのは、物としての価値は低いです。
つまようじメーカーに行って現在は90%以上中国産と聞いた時、今、世の中に出回っている物のほとんどがそうだろうなと思いました。
経営者の方々がおっしゃていました。
「いいものを造れば必ず売れるんです!」「安い商品には必ず訳があります!」と
量産できない、マネできない技術を守っていく事が伝統かなと感じました。また、それを守ることが、日本人のものへの価値観をよみがえらせてくれるような気がしました。
うちも製造メーカーとしてものづくりへの情熱をもって頑張りたいなと思いました。
また、今回参加したことで身近なところに良い商品がある事を知りました。また、おすすめしたいと思います♪