はじめまして、摂南大学 理工学部 住環境デザイン学科 3年生の山口浩太郎です。

この度5日間、箭木木工所さんにインターンシップでお世話になりました。

私は大学で建築物の設計やインテリア、設備関係の勉強をしています。元々ものを作ることが好きであったり、講義の中で歴史的建造物やインテリアに興味を持ったこともあり箭木木工所さんでインターンシップを受けさせて頂こうと思いました。普段は自分が満足の行くところで仕上げをやめたり時間がなくて課題でも妥協してしまったりしていましたが、木工所はお客様が欲しい物を注文通り作る場所ですから、かなりの緊張感を持ちながら作業をしました。また職人さんから様々な事を教わりましたが初めて使う機械が大半を占めていたこともあり、教えて頂いた通りに作業をすることの難しさを感じました。

細かいところの面取りをしている風景箱の一部の余分なところを切り取っている風景

①の写真はアンティーク風の家具を作っている写真です。真新しい木材から古びた味のある質感を作り出すために、3枚の細長い板を合わせて一枚の板を構成し所々意図的に傷や段差が付けてある為、その加工を消してしまわぬように手で触った時に気持ちが良い質感になるようにサンドペーパーでやすったりする工程がとても難しかったです。機械を用いてヤスリがけをできる場所もありますが木の節のような細かい所は手でしか作業ができないので機械化が進む日本で職人さんが存在する大切さを実感しました。

②の写真は何かの実験に用いられる木箱の一部をパネルソーで切りそろえている写真です。この機械は切る物をボタンを押して固定し後ろから刃が降りてきて物を切断できるため非常に便利でした。しかしながら人間が物を置いて、そこから機械が押さえてくれて切断が始まるため位置合わせを気をつけないと、間違った寸法に仕上がってしまうのでコツや注意点などがいくつかあり神経をかなり使いました。

今回のインターンシップで私はひとつの物がきちんと仕上がるまで気を緩めることなく最後までやりきるこの大切さであったり、図面や注文通りに仕上げる事の難しさを感じました。また様々な作業をするにあたっての注意点やコツを職人さんから教わりましたが、最初は正直取り敢えずおっしゃる通りにしておこうと思っていましたが作業をするうちに様々な経験をお持ちだから、予め色々な予測をされて私に教えてくださっていたのだなと気が付き、長年培われてきた経験や技術は素晴らしい物だと思いました。

箭木木工所の皆様5日間大変お世話になりました、この経験を活かし日々様々な事に取り組みたいです。