帝塚山大学心理学部の3回生のY・Sです。心理学部に通っている私が、木工製作の作業場であるこの箭木木工所へのインターンシップに参加したのかというと、実はほとんどなりゆきです。そのため、私には建設や工作に関する知識は何一つ持ち合わせていない状態でこのインターンシップに参加しました。ものづくり自体は好きなのですが、本格的に取り組んでみようとはあまり思っていませんでした。

そんな私のインターン生活、一日目はシンナーでのボンド取りや、内部構造の説明するためのドアの切断、およびそれらを束にまとめるという作業をしました。

二日目はドリルでのネジ穴開けとビスを打ち込む作業、木材の運搬、切断、接着とカンナがけを行いました。カンナの実物を見たとき、私は思わず興奮してしまいました。というのも、私の大好きな作品に、人間をカンナで削るヤクザが出てくるのですがそれを思い出したからです。3日目は木箱の蓋の蝶番をネジで固定する作業と大きなカフェカウンターの組み立てを行いました。4日目は体調不良でお休みさせていただきました。5日目はのこぎりでの木材切断、箱のふたの部分の製作のため、木枠を固定し、ベニヤ板を貼り付けてプレスするという作業をしました。

これらの作業は楽しかったですが、その反面、常に危険と隣り合わせなところがある作業でした。なので少し怖がりすぎと言われてしまいました。

ここからは私がここで何を学んだかについて話していこうと思います。このインターンシップは自分のありかたについて考えるきっかけになりました。職業体験の行事で自身の性根と人間的問題点を見つめなおして叩き直すきっかけになりました。なにを言っているんだ?となりますが、自分でもよくわかっていません。

私は、YouTubeでゆっくりやまさく「神無月真司」として動画投稿をしているのですが、インターンでの経験と動画作りには似ている所があると思いました。1つは何かを生み出しているという点です。箭木木工所はお客様の設計図の通りに商品をオーダーメイドで製作し、私は脚本という設計図に従って物語を製作しています。物語の設計図は自作になるという点は違いますがね。1つは誰かの為にその作品、商品を作っているところです。箭木木工所はお客様の為に、私は視聴者の為にその活動をしています。そして最後に、投げ出そうと思えば投げ出せた。でも僕はその選択をしなかったという点です。前日までのインターンで疲れていた私は、正直投げたしたい気持ちがありました。今このブログを書いている5日目も適当に「体調がまだすぐれない」とでも言って休んでしまおうかとも一瞬よぎりました。でも投げ出してしまうのは自分の心が許せなかった。動画も同じです。編集は面倒で、周りに追い抜かれるし伸びない。しかも金銭をもらっているわけでも納期があるわけでもない。突然失踪して知らんぷりすればいい。動画は、誰かに迷惑が掛かるわけでも怒られるわけでもない。何度もやめたいと思った。でもやめようとは思えなかった。それはどっちも私にとっては大事だから。ここで逃げ出したらいつかのタイミングで同じことがあったらまた同じように逃げてしまう。だから投げ出したらダメだと。私はそう思って参加していました。

朝礼の三分間スピーチでこれを話せばよかったと思って、この文を書いていますw

5日間でミスもいっぱいあって、色々迷惑をかけ申し訳ございません。最後に、箭木木工所の皆さん、短い間でしたが、たくさんの経験をさせていただきありがとうございました。