インターンシップin箭木木工所
はじめまして。
社会学部社会学科、大学3年生の私はインターンシップの授業で箭木木工所さんを選択し、
3日間お世話になりました。
初日はまず最初に大きなテレビ台が図面通りにできているかの寸法チェックをしました。
家具の図面を見るのも採寸も初めてで、見方と採寸の方法を教えて頂きながら測りました。
どこの箇所もピッタリ正確だったのがとても印象に残っています。
そのあと、このテレビ台の製作工程で付いた接着剤や書き込み等を消してきれいにする拭き掃除をしました。
色々な箇所にある書き込み跡は、この正確さを維持する入念な作業の大事な工程の1つなのだと感じました。
製作では耐久性を試験する木箱を作らさせて頂きました。
木でモノを作るということも初めての経験でした。
側面から製作しましたが、木の枠を4つの木材から組み、ベニヤ板を接着し出来た側面の板を箱になるよう四角に組み立てフィニッシュで接合しました。
フィニッシュは人差し指でボタンを引くだけで機械で内の釘が空気圧で打ちつけられる機械で、初めて扱ったときに音と空気の威力、そして一瞬で固定されているのにおどろきました。
家具を製作する過程でこういった安全面への緊張感を持ちながら常に集中することが非常に求められるなかで、
職人さん達の姿を見ていると、着々と家具を作り上げていく中で実は技術面だけでなくこういった意識の高さも常にあるのだと非常に感じました。
箱の製作作業から3日目でようやく箱の形になりました。
製作工程を0から行い、箱1つでもたくさんの工程があるのだと知りました。
しかし、それゆえにただの木から頑丈で安全な木製家具として成り立っていくのだと3日の工程を経てすごく実感しました。
箱の形になったからといって終わりではなく、箱のすべての角を丸くし壁面のへこみを1つ1つ修復していく作業も行い、抜かりない作業工程に感動しました。
目視ですべての箇所を見落としなく確認し完了させるのが大変でした。
今回のインターンシップでは何もかもが初めての体験でした。
手作りの木製家具は何度も見たことがありますが、実際に箱を手作りする工程に携わらせていただけるなんて思ってもみなかったことなので本当に貴重な体験でした。
独自のアイデアと技術を取り入れながらオーダーメイドの木製家具を作り出す環境、現場に参加させて頂けたこと本当にいい機会となりました。
F・O