こんにちは。創造社デザイン専門学校1年の川野と申します。

 

私はこの箭木木工所さんに今回18日間、インターンシップとしてこさせてもらっています。

 

正直この18日間という期間は私にとって長くてでも、振り返るとあっという間だったと思えたそんな感じがしました。

 

私のインターンシップにおいての目的は、「仕事とは何か」と「ものを作るにあたってどのような人たちが携わり、

どのような過程を経て作られているか」ということを見て、聞いて、触れて、学ぶことでした。

 

今回はこの18日間で私が印象に残っている出来事をピックアップして書かせて頂こうと思います。

 

私は初日から現場の方へ連れて頂けることになりました。初め言われた時は「聞き間違えたかな。」と思いました。

準備を済ませて車に乗り込み現場に向かいました。車の中では箭木社長が社会について色々なことを話して下さいました。

私はその話を聞いて私の社会に対する考えが甘かったことに気付かされました。現場につくと空気が重くなるのを感じました。

これが現場の空気なんだと気を引き締めましたが、現場ではひとつひとつのことが早く、全然ついていけなくて落ち込んだのを今でも覚えています。

帰り道では、私のプチ人生相談のようなものをして頂きました。話を聞いていると、まだまだ知らないことが身近にあることを知り、もっと色々な事を知りたいと思いました。

現場に行って見ないとわからなかったことが多くいい経験をさせていただきました。

 

私たちが、始めにさせていただいた事は木箱の製作でした。社長さんに丁寧に教えてもらいながらしました。

ほとんどの機械が初対面で見ていても使い方がわからず、あたふたしながら作業を行いました。私はこの木箱の製作はすぐに終わるものだと思っていました。

しかし、いざやってみると難しい作業や細かい作業が続きなかなか思うように行きませんでした。どんどん機械の使い方にも慣れていき、

自分では早いと思って作業をやっていると社長さんがきて私の2倍以上の早さで作業をこなしていくので、

それを見るたびに自分の力の無さを感じ、もっと頑張らないとと思いました。木箱の完成にはだいたい2週間ぐらいかかってしまいました。

プロなら1人で一週間で仕上げると聞いた時は愕然としました。でも、職人さんの作業を見ているとなんとなく納得している自分もいました。

別注小箱 作り 製作中 底板付ける

そんな職人さんと現場に行く機会がありました。橋本さんと劉さんと私で棚の組み立てにいかせて頂きました。

橋本さんははじめの方はあまり話さなくて無口な人なのかなと思いました。現場につくと皆が動いているのに私は立っているだけの状態がありました。

そうすると橋本さんが簡単な作業をやらせてくれました。しかも、橋本さんが話しながらしてくれるので気持ちが楽になって落ち着いて作業ができました。

棚の組み立ては意外に難しく少しずれると見栄えが悪くなってしまうので微調整の連続でした。

でも、その分達成感も大きく完成した時はとても嬉しかったです。

 

今回のインターンシップで明確とまではいきませんでしたが、ぼんやりと「仕事とは何か」ということが見えた気がします。

そして「ものを作るにあたってどのような人たちが携わり、どのような過程を経て作られているか」ということの片鱗を垣間見ることが出来たことは本当にいい経験になったと思いますしこれから活かせるのではないかと思います。

このインターンシップに参加させていただいて本当に良かったです。

お忙しい中、インターンシップ生を受け入れ、様々な経験をさせていただきて、箭木木工所さんの皆さん、本当にありがとうございました。

パネルソー 工場内風景