2日目は世界で唯一、FSC認証(木製品と紙製品、一般にそのどちらかに大別される製品)の原木でシイタケ栽培を行っている自治体である諸塚村のシイタケ栽培農家さんを訪問。

シイタケ栽培 地元生産者の方からのお話

ここでは書ききれないのですが、様々な工夫を行い、良質なシイタケを栽培されている現場を見させていただきました。

原木の伐採後 シイタケの原木

シイタケ原木を育てる森や杉・ヒノキ林・天然林等が入り交ざるのが諸塚村周辺の山の特徴だそうで、関西では殆ど見かけないパッチワーク状に広がる山の景色。

山はパッチワーク状

作業場でも多くの工夫が凝らされており、私もボランティア作業で何度かシイタケの植菌作業を行ったことはありましたが、こちらの農家さんでは電動ドライバーを用いた手作り穴あけマシンで、あっという間に原木に穴をあけていたので、手で1つずつ穴をあけたことしかない私にとって「お~!すげ~!!」。

植菌作業場お手製の穴あけマシン

私も微力ながら、色々と教えていただたこともあって作業をお手伝いしました。

シイタケの菌

シイタケには細かく等級が分類されているらしく、品評会の基準表ポスターを見て、こんなにも細かく等級がわかれているものなのかとビックリ。

選別を徹底して収入を増やそう!! こんなにも等級が・・・

仕分け方法など、「企業秘密は何もないのか?(笑)」と思えるほど、親切に多くのことを教えていただきました。

大きさごとに選別するザル 色々と教えてくれました

お昼は諸塚村で作られている「めんぱ(木材で作った弁当箱)」に入ったお弁当を出していただいたのですが、弁当箱ひとつで味の感じ方が変わるような気がしました。

箸までFSC認証材 めんぱの弁当箱

諸塚村では音楽家の坂本龍一さんが代表を務める団体(more Trees)による植林活動も行われています。

坂本龍一さんによる植林活動

この付近の農家さんは杉の稚樹を育てているということで、養生している畑を初めて見させていただきました。

杉の苗木 根を掘り起こす特別なマシン

膨大な数の苗を1本ずつ手作業で出荷するのは大変なので、クボタ社が作った特別な農機具で一気に苗の根を掘り起こす作業を見せていただきました。

手作業では考えられないくらい、あっという間に出荷できる状態の苗ができるシンプルな構造だけど大変優れた農機具を目の当たりにして人は凄いものをつくるな~と感心させられました。

1日目に続き、2日目も初めて見たり聞いたり知ったりすることばかりで、大変刺激を受け勉強になりました。