肌で感じることができた6日間
はじめまして、帝塚山大学 現代生活学部 居住空間デザイン学科 3回生の竹岡大樹です。
この度、私は箭木木工所さんで6日間インターンシップでお世話になりました。
大学で建築、インテリア、エクステリアなどのデザインはもちろん建築や家具の歴史、設備についても学習している私は、家具製作の最前線といえる木工所で様々な作業を体験させていただきました。
私にとって初日となった9月3日は二日後に納期を控えたオーダー家具製作の真っ最中でとても忙しく、職人さんの邪魔をしていないかがとても不安でした。しかし、職人の方々は忙しい中でも私達に作業、指示を的確にしてくださり、それらの作業を終え納期の日に完成した家具を見たときは、「ここは自分が手伝わせていただいたところだ」と少し誇らしく感じました。
世界で規格として決まっている積木の仕上げ作業をさせていただいたときは、まず、木の種類を教えていただき、なぜ面取りという作業をするのかなどの理屈も教えていただきとても勉強になりました。
最終日には、オーダー家具の棚板の仕上げに関わらせていただきました。
1台約15万円もするキャビネットの制作と聞いてとても緊張しました。
棚板はアンティーク調に仕上げるとのことで2・3枚の板をつなぎ合わせそれらの境界にできる段差はあえて残す、というとても難しいもので、さらに板の表面は決して綺麗ではなく、かといって撫でていて怪我をしない、しかし全体が同じ滑らかさではないという、まさに職人さん達の勘と経験がものをいうというように感じました。
何年、何十年と経験をしていらっしゃる職人さんのような知恵や勘はありませんが、自分のさせてもらっている作業、教えていただいたことがなにのためになっているのか、何につながるのか、更には「次にこれをしなければならない、そのためにはこうしなければならない。」といった先のことを考えて行動することの大切さなどを改めて感じることができた6日間でした。
箭木木工所の皆さん、6日間大変お世話になりました。